galarry
アンドリュー氏写真イタリア ルネッサンス美術旅行 2006年5月8日から20日

イギリス・エマーソンカレッジより、アンドリュー・ウォルパートさんをツアーリーダーとして迎え、イタリアルネッサンス時期の美術作品を訪ねました。
エマーソンカレッジでスピリット・オブ・イングリッシュのコースリーダーを務めるアンドリューさんは、文学や芸術(特にシェークスピアやイタリア美術) に関して、人智学的な理解から研究を重ね、独自の視点を持っています。
この旅は、アンドリューさんにより企画され、以前、イタリアに英語教師として住んでいたこともあったという彼が、旅行の細部にいたるまで気を配りました。
イタリア地図
ミケランジェロのピエタ像を制作年代順に訪ねるため、ローマ(ピエタ1)→フィレンツェ(ピエタ2&3)→ミラノ(ピエタ4)と北上して行く旅の途中、ピエロ・デッラ・フランチェスカの生誕地・サンセポルクロに宿泊。彼のフレスコ画が残るアレッツオ。ラファエロの生誕地・ウルビノ。聖フランチェスコが 活動したアッシジ、彼が聖痕を受けたラ・ベルナなども訪ねました。

約400年前に芸術家たちによって美的に表現されたことの意味や理由を、現代の我々の意識をもって明らかにしようとすること・・・それが、アンドリュー さんが私たちに求めた作品の鑑賞方法といえるでしょう。

今回の旅の、メインテーマはミケランジェロでした。
特に、同じテーマで作家が取り組んだ作品・ピエタ像を制作された順番に鑑賞したことは、芸術家の創造活動における精神の変化を作品の中に見いだすことが でき、特別な体験となりました。
作品の見方に、正しい・間違いはありません。何かを探し出そう、解き明かそうとする、我々の活動的な魂の働きが、完了し、ある意味では終わってしまっている存在の作品を、生き生きとした魅力に満たしてくれる・・・・そんな体験が、毎日続く旅でした。

Andrew Wolpert(アンドリュー・ウォルパート)
2002年に津田塾大学(交流館参考ページ12)の招きにより、初来日。
以後、日本アントロポゾフィー協会フォーラムスリー(紹介記事)、各地のシュタイナー学校(参考:横浜シュタイナー学園京田辺シュタイナー学校)での講義など、ルドルフ・シュタイナーの考え方が日本に根を下ろし、より発展していくための活動を支援しています。

旅行詳細 鑑賞作品と作家
ローマ line 5月8日(月) 
S.ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会
   ミケランジェロ「モーゼ像」
   ペテロの鎖
サンピエトロ大聖堂
   ミケランジェロ「ピエタ」
S.M.ソプラ・ミネルヴァ教会
   ミケランジェロ「Risen Christ」
   フィリピーノ・リッピのフレスコ画
パンテオン
   建物自体の鑑賞とラファエロの墓
  line
5月9日(火) 


バチカン美術館
   システィナ礼拝堂
    …ミケランジェロ「天井画」「最後の審判」
   ラファエロの間
    …ラファエロ「アテネの学堂」「ディスピュータ」
   カラバッチョ
   レオナルド「ライオンとジェローム」
   ラファエロ「昇天」
        「デ・フォリーニのマドンナ」
        「アサンプション・アンド・コロネーション」
アッシジ line 5月10日(水) 
カルチェリの庵
サン・フランチェスコ聖堂
   ジオット「聖フランチェスコの生涯」
サン・ダミアーノ修道院
ウルビーノ line 5月11日(木) 
ラファエロの生家
ドゥカーレ宮殿
アレッツオ line 5月11日(木) 
ドゥオーモ
   ピエロ・デ・ラ・フランチェスカ「マグダラのマリア」
サン・フランチェスコ教会
   ピエロ・デ・ラ・フランチェスカ「聖十字架の伝説」
ラ・ベルナ line 5月11日(木) 
聖フランチェスコが聖痕を受けた地
サンセポルクロ line 5月12日(金) 
サンセポルクロ美術館
   ピエロ・デ・ラ・フランチェスカ「復活」
   ピエロ・デ・ラ・フランチェスカ
    「Polyptych of the Misericordia」
ペルジア line 5月12日(金) 
旧市街地の散策
フィレンチェ line 5月13日(土) 
ウッフィツィ美術館
   *詳細は後日紹介
サント・スピリト教会
   ミケランジェロ「十字架像」(木製)
   建物自体
  line
5月14日(日) 


ミケランジェロの家
バルジェッロ国立博物館
   ミケランジェロ「ダビデ・アポロ像」「ブルータス」
ドゥオーモ付属美術館
   ミケランジェロ「第2ピエタ像」
アカデミア美術館
   ミケランジェロ「ダビデ像」「第3ピエタ像」
  line
5月15日(月) 


ストロッツィ宮
ジオットの鐘楼
メディチ・リッカルディ宮
サン・マルコ美術館
   フラ・アンジェリコ
サン・ロレンツォ教会
   ブルネレスキー「旧聖具室」
サンタ・マリア・デル・カルミネ教会
   マサッチョ&マゾリーニ&フィリピーノ・リッピ
    …「ペテロの生涯」
サンタ・クローチェ教会
   ジオット「聖フランチェスコ」
   ドナテロ「受胎告知」
   ブルネレスキー「パッツィ家礼拝堂」
   ミケランジェロの墓
   Taddeo Gaddi「Tree of the Cross」
  line
5月16日(火) 


サン・ロレンツォ教会
   ミケランジェロ「メディチ家礼拝堂」
S.M.ノヴェッラ教会
   マサッチョ「三位一体」
   ギルランダィオ「マリアとヨハネの生涯」
スペイン礼拝堂
   Andrea da Bonaiuto(ドミニコ会に関するフレスコ画)
洗礼堂
   内部モザイク画
  line
5月17日(水) 


ピッティ宮・パラティーナ美術館
   ラファエロ
  line
5月18日(木) 


洗礼堂
   ドア
ミラノ line 5月18日(木) 
スフォルツァ城内 市立博物館
   ミケランジェロ「第4ピエタ」
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会
   レオナルド「最後の晩餐」
  line
5月19日(金) 


Sブレラ絵画館
   ラファエロ
   ピエロ・デ・ラ・フランチェスカ
スフォルツァ城内 市立博物館
   ミケランジェロ「第4ピエタ」

アンドリュー・ウォルパート氏と共にターナーの芸術的インスピレーションをたどる講義と芸術体験によるワークショップ
 
TURNER Joseph Mallord William (1775〜1851)   「光への愛と、愛の光」
 
ターナーの一連の作品に見られる、ひと筋の流れに注目すると、誰の目にも明らかな「ある変遷」が姿を現します。
「世界を形作るもの、とりわけ海を構成するものは互いに完全に溶け合っている」
ターナーはこの考えに魅了され、画法を生み出し発展させてゆく中で、常に変化し続ける光の効果を明らかにしました。
しかし、それだけではありませんでした。
今回のターナーについてのワークショップでは、観察、講義そして実際に絵を描くことを通して、ターナーはまた、自然の中で光が担っているキリスト的贖罪の役割を祝福したいという天啓をも受けていた事を明らかにしてゆきます。
彼の視点は、当時のロマン派文芸運動における最高の霊的人間的理想を、形、色、光を生み出す動きの中に描き出し、また発展させたものなのです。

〜講座開催に向けてウォルパート氏よりのメッセージ〜
 
訳:楠部知佐子
英語オリジナル原稿はこちらから--→
 
     
■日時
2009年 8月8日(土)9日(日)
9:30〜17:00 通訳付き
(両日とも観察、講義、芸術体験があります)

■参加費
一日参加のみ ¥10,000-
両日参加   ¥17,000-

■会場
オープンフォーラム早稲田
■持ち物
水彩の道具(筆、ぞうきん、スポンジなど、ご自分のものがあったらお持ちください)
■お問い合わせ
mailadress
■お申し込み
フォーラム・スリー
tel/fax/mailにて参加者氏名、住所、電話番号をご連絡ください。
tel. 03-5287-4770 fax.03-5287-4771
mail.info@forum3.com




  ■Andrew Wolpert
世界各地で語学教師として英語教育に携わった後、人智学の思想に基づくエマソン・ カレッジ (英国)にて教える。
2007年には、日本にてThe Spirit of Englishの一年間コースを開講。
シェークスピア、イタリアルネッサンス芸術、美術史などにも造詣が深く、来日の度に日本各地で様々な講座を開催している。


■田村祐子
2003年以来、ウォルパート氏の講座の芸術体験を担当する。2006年にはミケランジェロをテーマにイタリアルネッサンス芸術の旅を氏と共に実施。
イギリスを代表する画家・ターナーの今回のワークショップを企画、主催する。
人智学に基づいた芸術療法士。ブレインジムインストラクター。



お問い合せ先
ご質問は、メールにて受け付けます。>>> mailadressまで



top pricate therapy session 美術旅行 イタリア y's gallery atr therapy